アルトもソプラノも、全音域で力みがまったく感じられない。
オラオラーっとエキサイトして吹いているときも、音が自然なのだ。普段呼吸するように楽器を吹いている。これは本当にすごいことであると思う。
どこで読んだか忘れてしまったが、マーク・グロスのアンブシュアは極めて合理的な形をしていることで有名だそうだ。
日本での知名度はあまり高くないようだが、ビッグバンドのパーソネルを見ていると結構出てくる。デイブホランド・ビッグバンドのアルトもこの人だ。
本作は1枚目のリーダーアルバム。
12分にもおよぶ「チャーリー・パーカー組曲」は、目まぐるしく展開するパーカーメドレーが仮装大賞みたいで思わず笑ってしまう(ついにはボーカルまで入って来る。なんだそれ)。超速スイングあり、バラードありで飽きさせない。これはアタリだった。現代版バップの隠れ名盤といえるだろう。
現在、デューク・エリントン・オーケストラのアルトを務めているようだ。フルバンドでの音も是非聴いてみたい。
そういや、エリントン・オーケストラのリーダーって今誰だっけ?まあいいか…。
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