これはヤバイです。
オディーン・ポープのサックス・クワイアというのは、テナー5人、アルト3人、バリトン1人にリズムセクションという、なんとも笑ってしまうようなバンドだ。
そこにマイケル・ブレッカー、ジョー・ロバーノ、ジェームス・カーターがゲスト出演するという、はっきり言ってバカなんじゃないかというライブである。
全体を通してともかく暑苦しい。
ポープの趣味なのだろうか、クワイアのレギュラーメンバーもバチバチのパワー系奏者を揃えているので、美しいメロディーの曲でもやはり暑苦しい。
が、そこが好き者には堪えられないだろう。
ゲストは皆お約束通りのスーパープレイを聴かせてくれるが、ともかくブレッカーのソロが頭おかしい。
2曲目のソロで好き放題に吹きまくり、聴いているほうは頭がカッカ来る。
ところが後にさらにスゴイ"Coltrane Time"が控えている。ポープとブレッカーのバトルなんだが、うるさいうるさい。「お、そう来るか。じゃこうだ!」とオラオラ。「あ?ほいじゃ俺はこうだ!」とオラオラ。
聴いていて思うのだが、ブレッカーはリーダー作よりも客演の方が圧倒的によい。ヨアヒム・キューンのアルバムでもそうだが、周りを気にせず存分に暴れまくる。自分がプロデューサーだと気にすることが多くて暴走できないんだろうか・・・。他人の作品だからワーワーできるというのもどうかと思うが、格好よきゃいいんだ格好よきゃ。
2012年7月19日木曜日
2012年7月1日日曜日
ライヴ・フロム・サウンドスケイプ/"Hell's Kitchen"
学生時代、アングラ感のにじみ出たジャケに惹かれて何も知らずに買ったのだが、これが大当たり。
ニューヨークのライブハウス「サウンドスケイプ」でのライブをオムニバスにしたものだが、尖ったロフトジャズが詰まっていて、とにかく大満足であった。
DIWにはこういうのを出して欲しい!デヴィッド・マレイの駄作やグロスマンの変なスタンダード集なんか出している場合じゃないのだ。
まずオディーン・ポープ・トリオにやられる。
重機関銃のようなリズムセクションにポープの強靭なテナーが乗っかる。でもって抜群にかっこいいテーマのモードが展開。ヘヴィロックのライブを聴いているようだ。
次にブロッツマン・トリオが出てきて、デビュー以来ずーっと同じスタイルのブギョブギョを撒き散らす。このオッサン本当に変わらないw。
そして、エド・ブラックウェルとチャールズ・ブラッキーンのデュオ。これには驚いた。
ドラムとテナーの二人でロフトジャズと来ればどんだけメチャクチャな演奏なのかと期待したが、よい意味で裏切られた。曲が綺麗なのだ。
コード楽器やベースがいないのに、曲の流れが見える。フリージャズにありがちな中だるみがない。しかもテナーの音色、唄い方がすごくいい。
このあとにドン・チェリーが洞窟の中で演奏した録音というのが入っているんだが、ラッパは吹いておらず、フルートをやっている。バックには地下水の滴る音がやたら入っている。
うーん、これはどうなんでしょうか・・・。空間系というかなんというか、うーん・・・。
以上
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