2011年5月3日火曜日

アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ/"A Night In Tunisia"

坂道のアポロンにアート・ブレイキーが頻繁に登場するもんだからまた聴きたくなり、引っ張り出してきたのがコレである。


ジャズ・メッセンジャーズ(以下、JMと言ふ)の名盤といえば、モーニンを頂点としてカフェ・ボヘミアやらバードランドでのライブ盤やら、説明不要の金字塔ばかりだが、今回ご紹介するのは言わば

「隠れ名盤」である。


メンバーは
Art Blakey (Ds)
Sam Dockery (P)
Jimmy De Brest (B)
Bill Hardman (Tp)
Johnny Griffin (Ts)
Jackie Mclean (As)

マクリーンとグリフィン以外は知らない人ばっかりだ。

そもそもマクリーンが在籍した時代のJMは、ホレス・シルヴァーが活躍した時代とベニー・ゴルソンらが在籍した有名な時代とに挟まれていて、ハード・バップファンの間でも若干影が薄いとされているらしい。


だが、本作でもJM独特の「これぞハードバップ」な雰囲気、疾走感は十分発揮されており、上記の有名な作品群にも決して劣らない。

こういう隠れた名作を探すのもジャズの醍醐味と思う。

1曲目"A Night In Tunisia"はブレイキーのための曲になっているが、聴き応え十分。
なにしろマクリーンのソロが珍しくリズムに8分をバチッとはめた「バップなソロ」になっていて、

「マクリーンてちゃんと吹けるじゃんか!」

と思わせられる(失礼な話だが笑)。

いい意味でも「フツーなソロ」なので、コピーしてみると結構おもしろいかもしれないが・・・、どうでしょう?


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