坂道のアポロンにアート・ブレイキーが頻繁に登場するもんだからまた聴きたくなり、引っ張り出してきたのがコレである。
ジャズ・メッセンジャーズ(以下、JMと言ふ)の名盤といえば、モーニンを頂点としてカフェ・ボヘミアやらバードランドでのライブ盤やら、説明不要の金字塔ばかりだが、今回ご紹介するのは言わば
「隠れ名盤」である。
メンバーは
Art Blakey (Ds)
Sam Dockery (P)
Jimmy De Brest (B)
Bill Hardman (Tp)
Johnny Griffin (Ts)
Jackie Mclean (As)
マクリーンとグリフィン以外は知らない人ばっかりだ。
そもそもマクリーンが在籍した時代のJMは、ホレス・シルヴァーが活躍した時代とベニー・ゴルソンらが在籍した有名な時代とに挟まれていて、ハード・バップファンの間でも若干影が薄いとされているらしい。
だが、本作でもJM独特の「これぞハードバップ」な雰囲気、疾走感は十分発揮されており、上記の有名な作品群にも決して劣らない。
こういう隠れた名作を探すのもジャズの醍醐味と思う。
1曲目"A Night In Tunisia"はブレイキーのための曲になっているが、聴き応え十分。
なにしろマクリーンのソロが珍しくリズムに8分をバチッとはめた「バップなソロ」になっていて、
「マクリーンてちゃんと吹けるじゃんか!」
と思わせられる(失礼な話だが笑)。
いい意味でも「フツーなソロ」なので、コピーしてみると結構おもしろいかもしれないが・・・、どうでしょう?
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