Zbigniew Namyslowski⇒ズビグニエフ・ナミスウォフスキ
この読み方でいいのか・・・?まあカタカナの限界だろう。
日本ではマイナーどころか欧州ジャズ・マニアしか知らないのではないかという、
ポーランドのパーカー派アルト奏者である。
ソ連のジャズを探していて偶然見つけたのだが、これが大層かっこいいもので物凄く得した気分になってしまった。
鳴りきった「これぞアルト!」という音色で吹きまくるのだが、フレーズにはパーカーのイディオムはあまり登場せず、曲もバップとは異なる。
ポーランド人たるアイデンティティから来る独特さなのか知らんが、美しくも変な曲が満載でまったく飽きない。ロマの音楽のようなスケールも聴こえるような気がする・・・。
オーネット・コールマン等から影響を受けたのだろうか?7拍子、9拍子なんてのはざらなのだが、聴いていてノれるのが不思議だ。
本作は1966年ワルシャワでの録音だが、当時のポーランドはまだ共産圏だった。
そのころの様子はまったく知らないが、ソ連の支配下にあったということであるから言論・文化への弾圧は推して知るべしである。
そんな中でもこうしたニュー・ジャズを演奏した人たちがいたことに、私は感動を禁じえないのだ・・・。
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コルトレーン / シェップ "New Thing At Newport"
ニューポート・ジャズフェスのライブ盤。
コルトレーン名義のアルバムとして紹介されることが多いが、収録された5曲中コルトレーンは1曲だけであとはシェップ(そういや新しいCDでは収録曲増えてんだったっけ。まあいいか)。
しかも二人が共演してるわけでもない笑。
なんでこんな形式にして売り出したのかよくわからん。まあ、内容は好きだからいいんだが。
それにしてもシェップは楽器が上手くない。というかヘタである。コルトレーンと比較するともろにわかってしまう。
しかも1曲しか入っていないコルトレーンの曲はエグい"One Down,One Up"。
これはたまらなく格好よすぎる。あふれ出る爆発的なフレーズは圧倒的で、なんだかシェップが気の毒になってしまう。
が、シェップの出来が決して悪いわけではなく、「モソモソ、ギョェエ、モソモソ」というような独特のブツ切りシェップ節が疾走するトレーン・ワールドと対照的でなんとも楽しい。
←兄貴分のコルトレーンを一切真似しないシェップの男らしさに敬意を表し、裏ジャケも載せとこう。
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2011年11月4日金曜日
10,000Hit記念! ペーター・ブロッツマン・トリオ / "For Adolphe Sax"
「サックス界のヘラクレス」(?)という、よくわからない異名をつけられた、ドイツの轟音サックス奏者ペーター・ブロッツマン。
本作は1967年録音、ブロッツマンの処女作である。
サックスの開発者アドルフ・サックスに捧げるというタイトルだが、当のサックス氏がコレを聴いたら腰を抜かすだろう。「俺の作った楽器をこんな使い方しちゃうのかよ・・・。」てな具合に。
↑ブロッツマンは自身のレコードのジャケットアートを自ら製作しているという。美大出身なので得意だったのだろうか。このジャケも単純かつ地味だが、曲の世界観をそのまま映しているように思う。
誰が言い出したんだか知らん「ヘラクレス」などという異名は安っぽいにもほどがある。
が、玉石混交、数多のプレイヤーがひしめくフリー・ミュージック界において、屹立する巨人であることに間違いはなかろう。
本作は1967年録音、ブロッツマンの処女作である。
サックスの開発者アドルフ・サックスに捧げるというタイトルだが、当のサックス氏がコレを聴いたら腰を抜かすだろう。「俺の作った楽器をこんな使い方しちゃうのかよ・・・。」てな具合に。
↑ブロッツマンは自身のレコードのジャケットアートを自ら製作しているという。美大出身なので得意だったのだろうか。このジャケも単純かつ地味だが、曲の世界観をそのまま映しているように思う。
誰が言い出したんだか知らん「ヘラクレス」などという異名は安っぽいにもほどがある。
が、玉石混交、数多のプレイヤーがひしめくフリー・ミュージック界において、屹立する巨人であることに間違いはなかろう。
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