コルトレーンのレコードとしては比較的マイナーな「ダカール」である。
そもそもコルトレーンのリーダー作のようでいて実はそうではないのだ。
事情はよくわからんが何だかで出る予定だったレコードを、当時のコルトレーン人気に便乗してコルトレーン名義にすりゃ売れるだろうということでプレステッジが出し、コルトレーン初録音かと誤解され云々…。
よくわからんが、ともかくレコード会社のオトナな事情で出された一枚ということだろう。
こう書くとろくでもない内容だろうと誤解されそうだが、いわゆるコルトレーン・ジャズとはまた違ってなかなか面白い。
何しろコルトレーンとバリトン2本の共演なのだ。
もともとコルトレーンのテナーはパリッとしていてエッジがあり、ぶっといテナーとは別の色だが、バリトン2本に挟まれ、やたらと爽やかに聴こえてしまう。
特にペッパー・アダムスは説明不要の吹きっぷり。対してセシル・ペインは渋いんだかヘタなんだか正直イマイチではある。
コルトレーン自体が好きでなくても聴いて損はない(?)一枚、か。
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