機械のような正確な演奏技術で、ピーキーで安っぽくやたらかっこいい音楽をやる。
初めてネイキッド・シティを聴いたときは衝撃的だった。
改めて聴いてみると、ジョン・ゾーンはサックス奏者としてはバップが根底にあるのだなとつくづく思う。「ギョエェェエェー!ケケケケッ」というのがゾーン節なのはもちろんだが、ノーマルな曲調になったときのソロなんかもうバップそのものだ(しかしあの「ケケケケッ」ってどうやればできるんだろうか・・・。やりたいんだが)。
さて、アルバムについてだが、フリー系の音楽は多くの場合ライブが圧倒的によい。
しかし、ネイキッド・シティについてはスタジオ録音のほうが断然疾走感がある。
ライブ盤には山塚アイが参加していないことも大きいだろうが・・・。スタジオ盤を聴きなれていると「ここだ!」というところでアイの絶叫が入らないと物足りないのだ。
とはいえライブ盤では各曲の尺は長めなので、フリゼールのぶち切れソロやゾーンのアルトを心ゆくまで堪能できる。"Inside Straight"の循環呼吸アルトソロは圧巻。まだいくのか!?とスピーカーの前で身を乗り出したくなる。
※スタジオとライブでは、やってる曲はほとんど同じ。比べるにはもってこいである。
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