2011年1月2日日曜日

イリノイ・ジャケー/"Jumpin’ at Apollo”

2011年一発目はお祭りテナーで行きたいと思う。

ホンカーといえばこの人は外せない。

アーネット・コブより少し前にホンカー族として名を馳せていたので元祖とも思えるが、ジャケーは「ホンキングはレスター・ヤングに習ったよ。」と言っていたらしく(本当かいな)、ホンカーの源流は未だに判然としない。

“Jumpin’ at Apollo”

1945年から47年までの録音が合計23曲も入っているお得音源。

フロント3ないし4管でドカドカとスウィングする。ひとことで言えば、これは
バカバンドである。

※「バカ」というのは敬意をこめた表現であるとご理解いただきたい。

これぞジャンプ・ブルースと呼ぶべき、底抜けの明るさ、ムサさ、そして漫画のような曲のエンディング。


ジャケーのテナーは

・グロウル奏法が基本
・ソロで困ったらとりあえずフラジオ

というホンカー要素満載。家で一人で聴いていても「いけぇ!」と思わず叫んでしまう。

メンバーもやたらと豪華だ(今から思えばだが)。

ベースはミンガス、バリトンはレオ・パーカー、ワイノニー・ハリスのシャウトにギターはフレディー・グリーン!

こういうのをお宝音源と呼ぶのだろう。

関連記事
レオ・パーカー/"Back To Back Baritones"

0 件のコメント: