2010年最後の日にふさわしいプレイヤーについて何か書こうと考えたのだが、
エリック・ドルフィーを選んだ。
※ドルフィーについては様々な文献で書き尽くされているが、大晦日だし気にしない。
行き詰ったハードバップの時代から、モードとも違う方法で脱却し、フリージャズへの架け橋となったが、その先に行く前に死んでしまった。
仮にドルフィーがそのまま生きていたなら、60年代以降のジャズも今とはまったく違った様相を呈していたかもしれない。
Far Cry
こんなこと書くとジャズファンの方々にぶん殴られるかもしれないが、ドルフィーを聴いてもなにをやってんだかまったくわからない。
が、それがまた極め付けに面白いとこでもある。
フィル・ウッズやスティットは抜群に上手いしかっこいい。楽器を練習する上でも最高の練習材料なわけだ。しかしドルフィーに比べると、なんというか優等生的である。聴いていて
「コノヤロ面白い!」
となるのはドルフィーなのだ。
失礼、話が脱線してしまった。
パーカー派とはまた異なるスタイルを確立したドルフィーだが、なんだかんだ言ってもやっぱり根底はパーカーなんだ、とわかるのが本作である。
『アウト・トゥ・ランチ』に比べて人気は今ひとつ、ドルフィーらしさが出ていないと言われることもあるそうだが、俺はこれはこれで好きだ。
6曲目”Tenderly”のアルトソロはドルフィーの隠れ名演であると思う。
■Musicians
Eric Dolphy(as,bcl,fl)
Booker Little(tp)
Jaki Byard(p)
Ron Carter(b)
Roy Haynes(ds)
<2010年大晦日によせて>
平成22年もあと10数分で終わりでございます。
どうしようもない当ブログを定期的にご覧いただいている方々は数えるほどでありましょうが、ヒット件数が少しでも上がれば管理人としてはやはり嬉しいものです(あと、アフィリエイトの売り上げも・・・なんちゃって)。
今後もできるだけ頻繁に、「ジャズサックスにこんな音源やネタがあるのか!」と言われるような記事を更新して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
それでは!皆様よいお年を!
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