こういう時にこそ、圧倒的なパワーで聴衆をねじ伏せる音楽が必要ではないのか。
75年ドイツでのライブ、山下洋輔トリオ第2黄金期の代表作である。
そしてアルトサックスはもちろん坂田明。
海外の著名プレイヤーに「山下洋輔トリオのあとに演奏するのは勘弁してくれ。」と言わしめた、ぶっちぎりに疾走する雷のようなサウンドだ。
元来、フリージャズと呼ばれるジャンルは「デタラメ」と評されることが多い。
旋律無視、和音無視、ついでにリズムまで無視とくれば、そう言われるのもやむを得まい。
しかし、このライブ録音には「デタラメがなんだばかやろう、俺たちの音楽を聴け!」とばかりに、客を挑発せんとする力が詰まっている。
フリージャズにアレルギーがある方は多いと思うが、とにかく聴いてみて欲しい。
外タレにはできない、日本独自のジャズ・サウンドがある。
以上、敬称略
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