ハミエット・ブルーイットでこのタイトルとくれば、どんだけ前衛かと思いきや、
アイリーン・ダッチャーという女性ヴォーカルが唄う"Ballad Of Eddie Jefferson"では、ヴォーカルに絡むバリトンサックスが、これまた実にいい。
アフリカ語(すいません、どこの言葉かさっぱりわからんので・・・)と思しき謎の語りが入る曲まで出てくる。
5曲目"Blues For Atlanta Georgia"は古いスタイルのブルースだが、
珍しいアルト・クラリネットを吹く。
瑞々しいクラの音色は相変わらず素晴らしく、何しろ音程がいい(爆笑)。
さらに、バリトンを存分に吹きまくる"Doll Baby"もB.Bキングの時代を思わせるブルースだ。
最低音を使った、ちょっと笑ってしまうような泥臭いテーマが始まった瞬間、思わず「おおっ、かっけ~!」と叫んでしまう。
フリーキー・トーンも当然使うし、いわゆる「普通のジャズ」はほとんど演奏しないが、ブルーイットが最も得意とするのはブルースとバラッドなのだと、再確認させられる。
地味だが、アタリな一枚だ。
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