2007年12月27日木曜日

勝手に楽器が増えてゆく


何から書こうか。とりあえず楽器の紹介でもしてみようか。
アルト:H.Selmer Mark7
高校2年のときに購入。音程に若干クセがあるらしいが、なにしろ思い入れが強いのでこれからも買い換えることはないだろう。最近は他の楽器と吹き比べたりしていないので自分ではよくわからないが、師曰く「Mark7にしておとなしいが、結構鳴る。」とのこと。やっぱりアルトは最高である。

バリトン:H.Selmer Mark6
2本目はなんとバリトンを買ってしまった。1日10時間ぐらいバイトした。あれはキツかった・・・。
ラッカーが剥げて赤茶色になった管体はまさに「安中の精錬所」。
もともとはプロの方が使っていたが、バリトンでは仕事が少なくて食えないので売ってしまったのだそうだ。古い楽器には物語があるものだ。誰がどんな曲を吹いていたのだろうか、どんな気持ちで手放したのであろうか、などと考えてみると、そこには熱いロマンを感じることができまいか。仮に知ったとしても腕の上達には少しも寄与しないが、私にとっては魅力的だ。1964年製造。

ソプラノ:ヤナギサワ901
「ビッグバンドでリードをやりたいなら買え!」という先輩の命令により購入した3本目。下位機種だが、音程はとてもよい。ソプラノだけは、音程及び演奏により多くの慣らしが必要になると考えたため、最もノーマルなものを選んだ。デタッチャブル式のネックよりも一体成型のほうが鳴りはストレートでよい、という話も聞くが、真偽は判断できず。     
同型をお持ちの方へ。プロでも901やヤマハを使っている人は大勢います。「やっぱりアメセルのほうがよかったかしら。」などと言わず、持っている楽器でがんばって練習しよう。

テナー:Martin Handcraft CommitteeⅡ
ついに4本目を最近買ってしまった。ド素人のくせに楽器4本・・・。俺はやっぱりおかしいのか・・・。自己批判はさておき、この楽器は1941年製、下手すると戦前の楽器である。店頭の表示ではオリジナルラッカーらしく、これが本当ならば素晴らしい保存状態といえるだろう。文化遺産といっても過言ではない。
現在は中古・ヴィンテージサックスのマーケットは確立しているが、その昔日本が太平洋戦争に負けて米軍に占領され、各地に基地が建設され始めた時代、特にマーチンは「G.Iが質入した楽器が流れている」と噂されたそうである。
真珠湾攻撃が行われたのと同じころ、インディアナ州エルクハートの工場でこの楽器は生まれ、66年後に極東のしがないリーサラの許に・・・。なんとロマンチックなのか!バカといわれてもいい、私はやっぱりサックスが大好きである。

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