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2012年3月20日火曜日

ジョン・サーマン/ "The Trio"

「問題児ジョン・サーマン」というタイトルでバリトンサックス。買わないわけにはいかない。

英国フリージャズサックスの雄、ジョン・サーマンの名作『ザ・トリオ』である。
メンバーは
ジョン・サーマン(Bs,Ss,B-cl)、
バール・フィリップス(Ba)
スチュー・マーティン(Ds)。

フリージャズではあるが完全なフリーインプロヴィゼーションではなく、各曲にはやたらとかっこいいテーマが提示される。
バリトンで演ったプログレと言ったほうが適切か。




CDで2枚組み。一気に聴くのはしんどいかと思いきや、まったく飽きない。

2011年11月26日土曜日

ズビグニエフ・ナミスウォフスキ・カルテット / "Polish Jazz"

Zbigniew Namyslowski⇒ズビグニエフ・ナミスウォフスキ
この読み方でいいのか・・・?まあカタカナの限界だろう。




日本ではマイナーどころか欧州ジャズ・マニアしか知らないのではないかという、
ポーランドのパーカー派アルト奏者である。

ソ連のジャズを探していて偶然見つけたのだが、これが大層かっこいいもので物凄く得した気分になってしまった。

鳴りきった「これぞアルト!」という音色で吹きまくるのだが、フレーズにはパーカーのイディオムはあまり登場せず、曲もバップとは異なる。
ポーランド人たるアイデンティティから来る独特さなのか知らんが、美しくも変な曲が満載でまったく飽きない。ロマの音楽のようなスケールも聴こえるような気がする・・・。
オーネット・コールマン等から影響を受けたのだろうか?7拍子、9拍子なんてのはざらなのだが、聴いていてノれるのが不思議だ。

本作は1966年ワルシャワでの録音だが、当時のポーランドはまだ共産圏だった。
そのころの様子はまったく知らないが、ソ連の支配下にあったということであるから言論・文化への弾圧は推して知るべしである。
そんな中でもこうしたニュー・ジャズを演奏した人たちがいたことに、私は感動を禁じえないのだ・・・。


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フレデリック・クロンクヴィスト(As)/"Maintain!"

2011年1月8日土曜日

サヒブ・シハブ/“Sentiments”

近年やたらと再評価されているサヒブ・シハブ。

バリトンサックスが有名だが、アルト、ソプラノのほかにフルートも吹くマルチリード奏者だ。




ちなみにサヒブ・シハブというのは回教名(ムスリム)で、本名はエドモンド・グレゴリーという。
なんか普通過ぎるが・・・。













“Sentiments”

65年および71年の録音を収めたお得盤。
前半ではサヒブのソプラノ(!)がワンホーン・カルテットで聴けるのが珍しい。
後半はThe Danish Radio Jazz Group(デンマーク放送所属のバンド)によるアンサンブル。こっちではバリトンとフルート。

サヒブはマリガン信奉者だそうだが、なるほど、バリトンの音はペッパー・アダムスのようなブリブリ系ではなく、軽やかだ。

それとは対照的に、ソプラノはかなりバキバキした、芯のある音になっている。

表題曲“Sentiments”もソプラノで吹いているが、いきなりオルガンとエレキベースが入ってきて、いうなればインチキ臭いクラブジャズといった雰囲気である。このいい加減さがまたいい。

マイナーのファンキーチューン(3曲目)が出てきたかと思えば、サスペンス映画のBGMで流されそうな12曲目など、全体的にサヒブの曲は変なのが多い。

それがまた面白いんだが・・・。

ケニー・ドリューが参加していることからも、本作は今となっては貴重な記録だ。

☆次回をお楽しみに☆

2010年10月28日木曜日

フレデリック・クロンクヴィスト(As)/"Maintain!"

最近注目しているスウェーデンのアルト奏者、フレデリック・クロンクヴィストである。


汁もしたたる黒人ジャズばかり聴いていたので、北欧ジャズは正直あまりカバーしていなかったが、ふと手に取ったこのCD、
かなり熱い。


ずしっと重たい芯のあるアルト。

ボッサのリズムに乗せた、どことなく寂しさを感じさせるメロディーの6曲目”North African Pearl”など、音の特徴をはっきり聴くことができる。

テーマ明けのソロから一気にギアを上げる2曲目は、ソロ・曲調ともにケニー・ギャレットの影響を感じるが、これはこれでよしとしよう。



私見だが、基本的にジャズは

アホな音楽

である。
「ケツの穴(よーするに肛門)」が語源という噂もあながち嘘ではないと思っており、ともかく「ガッハッハ!」と笑えるところにかっこよさがある。

ただ、この人のアルバム全体に漂う、なんともいえない透明感も、これまたすごくいい。
独特の透明感とソリッドなアルトを、でしゃばり過ぎないリズムセクションが裏打ちする。
オススメです。

■Personel
Fredrik Kronkvist (As)
Daniel Tilling (P)
Martin Sjostedt (Ba)
Daniel Fredriksson (Ds)