2010年12月2日木曜日

ジーン・アモンズのテナーバトル

ジーン・アモンズが好きと聞くと、
ん~、男だなあ、
と感じる。


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コールマン・ホーキンスのような豪快な音色を持ち、レスター・ヤングに多大な影響を受けたプレイヤーだ。
ド派手が売りのテキサステナー(いわゆるホンカー)とは一味も二味も違う、いわば「シカゴ派」。
※シカゴ派にはフレッド・アンダーソンとかもいるが、それはまた今度。

コッテコテのクサさ満載、男気120%
加えて、サム・テイラー並みの、やらしいサブトーン。
極めて愛すべきテナーである。

そんなジーン・アモンズはキャリアの中でしばしばテナーバトルを演っており、これは注目しないわけにいかない。

"Boss Tenors"

61年録音、ソニー・スティットとのバトルモノ。
このころ既に2人はかなり有名だったが、仲がよかったらしく他にも何枚か2テナーバトルモノをだしている。
パーカーフレーズ炸裂のスティットにあおられ、さらにコテコテするアモンズが最高な一枚である。
定番曲”Blues Up And Down”でのチェイスは圧巻。

"The Chase!"

こっちはデクスター・ゴードンとのバトル。
デクスター・ゴードンはワーデル・グレイとのバトルが有名だが、実はジーン・アモンズとのバトルもコアなファンには有名らしく、ビリー・エクスタイン・オーケストラでは一緒にブリブリ吹いていた。
(その音源があるらしいが、持ってないんだこれが・・・。)

で、今回ご紹介するのは二人の
ひたすら暑っっっっ苦しいライブ盤である。

白熱しすぎて演奏はところどころ荒削り。客の「イェ~、ジャグ!」みたいな歓声がモロに録音されてて笑える。
※ジャグというのはジーン・アモンズのあだ名。何でこう呼ばれてたかは知らん。

デックスはバップ・フレーズを連発し、かなりキレている。
片や、肝心のアモンズのソロはところどころかなりテキトーで、これまた笑える。バンドの音量バランスもかなりテキトーだが、ライブの臨場感がバシバシ伝わって来る。

"Goodbye"

ついでと言っては極めて失礼だが、名盤「グッドバイ」も挙げておこう。何しろこれがアモンズの遺作になってしまったわけだからスルーはできまい。

ギルバート・オサリバン(古い!)の”Alone Again”を収録していて、コアなアモンズファンからは敬遠されたりするらしいが、んなこた知らん。

爽やかなポップスの超名曲が
うわ、臭っっっっさ!!
という演奏になってしまうのだから最高だ(笑)。

バップ・フレーズは練習すればある程度真似できるが、こういう譜面化不可能な
「フボッ、フボボボァ~~ん~」(?)
みたいな吹き方はそうそうコピーできない。

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☆次回をお楽しみに☆

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