2011年4月14日木曜日

ソニー・スティット/"Newyork Jazz"

今日はソニー・スティットの私的名盤(?)をご紹介する。

私はアルト奏者ではスティットも大好きだ。
生涯正統派プレイを貫き、奇を衒ったことを一切しなかった、生粋のバッパーである。

よくもまあ、数十年間も同じことをやり続けたもんだと、変な意味ではないが感心してしまう。


↑内容は文句なし。それだけにこのやる気を感じさせないジャケットがなんとも痛い。


スティットはやたらと多作なプレイヤーだ。
リーダーアルバムだけで軽く100枚(!)を越えるいうのであるからびっくり仰天である。
しかもそのほとんどがワンホーンカルテットなのだ。

たとえばウッズはドナルド・バードと2フロントの時期もあったし、マクリーンはグレシャン・モンカーⅢ世のような、上手いんだか上手くないんだかわからんプレイヤーとの競演なども多かった。
しかし、スティットの真骨頂はやはりワンホーンに尽きる。


多作なだけに「この一枚」を選ぶのは難しいが、本作には私の大好きな

"Stars Fell On Alabama"

の名演が収録されており、特に好きな作品だ。

16分のバップフレーズを情感たっぷりのバラードに乗せるというのは、予想以上に難しいものだ。
しかもそのフレーズが実にメロディックだもんだから、もうたまらんわけである。

コードトーンとスケールの勉強に最適な素材ともいえる。


こういう演奏を聴かずにバップは語れない!


Sonny Stitt (as,ts)
Jimmy Jones (p)
Ray Brown (b)
Jo Jones (ds)

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2 件のコメント:

横山 さんのコメント...

ほぉ~、こんなアルバムも持ってんのね。
では、君のレコードプレーヤーの下の棚に入っているアルバムを端から全部、一枚ずつブログで紹介してくれ。トイレの棚に隠してある参考書籍はいいから(By横山)

hajime さんのコメント...

殿!

コメントありがとうございます。
変なのばかりじゃなく、こういう正統派系も当然チェックしておりますよ~w