2011年1月12日水曜日

ジョニー・グリフィンとエディ・ロックジョウ・デイビス/"Lookin’ At Monk"

前回ジョニー・グリフィンについて書いたばかりだが、我慢できなくなったので、本日はロックジョウ・デイビスとのツイン・テナーアルバムをご紹介。

1961年録音。
ハードバップ黄金期を過ぎた時代にあっても、まだ熱い音源はある!
この二人のバトルアルバムはリバーサイドやMPSなどからも出ているが、本作はタイトル通りモンクの曲だけを演奏したという点で異色だ。

モンクは変な曲を書くことで有名なおっさんだが、この二人の手にかかると、あら不思議。
イケイケテナーバトルに変わってしまう。

一聴してわかるほど両者のスタイルは違うが、どちらも野太く重量級の音圧だ。

2曲目”Well You Needn’t”のチェイスのようなアップテンポの曲が、2管決闘の図をもっとも満喫できる形だろう。
モンクの変な曲にイマイチ乗り切れていない風のロックジョウも「俺これが得意!」とばかりにグロウルし(笑)、タフテナーをアピール。

一転、名曲”Round Midnight”ではグリフィン一人であのテーマをじっくり吹く。
ここぞというコードチェンジで、ここぞという盛り上げ方。憎い・・・。


ベイシーが愛したワイルドテナーのロックジョウとハードバップの速射砲グリフィン。
こういう音源にこそ、古きよきテナーバトルの醍醐味がある。


Johnny Griffin(ts)
Eddie “Lockjaw” Davis(ts)
Junior Mance(p)
Larry Gales(b)
Ben Riley(ds)

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