き、来ました!
パーカー派女アルト奏者、ヴァイ・レッド(Vi Redd)の
激レア盤がようやくCD化されることと相成った!
1928年生まれ。エリック・ドルフィーとは学友、ハンプトン・ホーズとはセッション仲間だったらしい。
(なんだ、そのうらやましいシチュエーションは!!)
実力の割りに過小評価されているアルト兼ヴォーカリストである。
特に国内での知名度は低いといわざるを得ない。
が、レコードに針を落とせばバキッとしたパーカー直系のゴキゲンな(古いな・・・)アルトソロが飛び出す。パワーは男勝りだ。
さらに、ブルースに根ざすザラッとした声質のヴォーカル。
本作は、パーカーのナンバーやスタンダードを中心に取り上げているわけだが、
どアタマから彼女の声にグッとくる1曲目”If I Should Lose You”、パーカーの名曲”Anthropology”、ガーシュインの”Summertime”など、
これでもかという名曲が揃う。
しかし!俺が個人的に
強烈にオススメ
したいのはスローナンバー”Old Folks”。
この音の伸びは一体なんなのだ。泣かせるポイントを心得とる。
そして、ヴィブラフォンの語りかけるようなソロが続く。
アルバムのラストに相応しい、まさに名演。
こういう珍名盤の中に、聴いたことのないすばらしい演奏が埋もれている。これだからレコード漁りはやめらないのだ。
■Musicians
Vi Redd (as,vo)
Kansas Lawrence (tp)
Roy Ayers (vib)
Russ Freeman (p)
Leroy Vinneger (b)
Richie Goldberg (ds)
Herb Ellis (gt)
Bob Whitlook (b)
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