2010年11月9日火曜日

デュコフって誰でしょう(上)

サックスを嗜む人ならば、一度は「デュコフ」という名前を聞いたことがあるだろう。

ご存知、ロック・フュージョンで多用されるマウスピースのメーカーである。

このマッピを使っているもっとも有名な人といえば、これまたご存知、デイビッド・サンボーンだろう。


現在はアルミのようなツルツルの材質であるが、70年代は鉛が含まれた合金で作られており、経年とともに酸化して黒く変色することから国内では
「黒デュコフ」
とも呼ばれ、ケッコーなお値段で取引されている。
しかし、鉛が含まれているため材質がやわらかく、ネットオークションで気合で落札したらサイドレールが削れて使い物にならないなど、

ババをつかまされることもしばしばとか。


この時代のデュコフは現行品より音が若干重く暗くなる傾向があり、非常に人気が高い。

サンボーンや若き日のブレッカーも好んで使っていた。

↓↓あまりにベタ過ぎるが、教科書的名盤ハズレナシ。



ちなみに、その昔アメリカの廃車解体屋で出た鉛をもらってきてデュコフのマッピを作ってたとか、怪しい都市伝説の類まである(ホントかよ)。


まあとにかく、鉛なんて毒なわけで、そんなもんを口に含んでベロベロチュバチュバしていいはずがない。

でもまあ、
音がよくなるんならいっか!!!!


ちなみに私はバリトンでマイアミ・フロリダ時代のものを使っている。

これは「黒デュコフ」時代の後に作られたものなので、素材は現行のものに近く銀色でツルツル。
ただ、現行品に比べ若干重量が重く感じる(気のせいかな…いやいや気のせいじゃない!)。

音もより低重心に聞こえる(これまた気のせいかな…いやいや気のせいじゃない!)。


まあとにかくだ、さまざまなハイエンドマウスピースが氾濫する現在にあっても、デュコフはそのピーキーかつハイパワーなサウンドで根強い人気を誇っている。

曰く、「ギターのディストーションに負けないサウンド」。
曰く、「フュージョン時代の革命的マウスピース」。

ところで、
そもそも「デュコフ」ってどんな人なのだろうか?

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