2011年1月5日水曜日

山下洋輔トリオ/キアズマ

平成23年になったものの、先の見えない状況が続く。 「草食系男子」などというクソの足しにもならない輩が増え、時代は閉塞感に満ちている。

こういう時にこそ、圧倒的なパワーで聴衆をねじ伏せる音楽が必要ではないのか。

75年ドイツでのライブ、山下洋輔トリオ第2黄金期の代表作である。

メンバーは山下洋輔(p)、森山威男(ds)、
そしてアルトサックスはもちろん坂田明


海外の著名プレイヤーに「山下洋輔トリオのあとに演奏するのは勘弁してくれ。」と言わしめた、ぶっちぎりに疾走する雷のようなサウンドだ。










元来、フリージャズと呼ばれるジャンルは「デタラメ」と評されることが多い。

旋律無視、和音無視、ついでにリズムまで無視とくれば、そう言われるのもやむを得まい。

しかし、このライブ録音には「デタラメがなんだばかやろう、俺たちの音楽を聴け!」とばかりに、客を挑発せんとする力が詰まっている。


フリージャズにアレルギーがある方は多いと思うが、とにかく聴いてみて欲しい。
外タレにはできない、日本独自のジャズ・サウンドがある。


以上、敬称略

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